有機フッ素化学に特化した近畿圏内唯一の国立大研究室
自然界にはほとんど存在しない有機フッ素化合物ですが,その応用範囲は多岐に渡ります。これは,他の原子では見られないフッ素原子の特異性に起因します。しかし一方で,その特異性ゆえに既存の反応だけでは有機フッ素化合物を合成できず,しばしば一工夫を必要とします。
われわれの研究室では,そうした特異性を見出し,それがどのように発現するのかを解明するとともに,その特異性を応用して含フッ素新分子の創製をテーマに研究を進めています。[分子を創る化学]
また,フッ素原子の特異性は物質の化学的・物理的性質にも影響し,これまでにさまざまな含フッ素機能材料が開発されています。そこで本研究室でも,フッ素原子の特異性を最大限に活用したフッ素系機能材料の創製もテーマとして研究を展開しています。[分子を観る化学]
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Mol. Syst. Des. Eng.誌に論文が掲載されました!
CF2CF2骨格をもつシクロヘキサジエン骨格を含んだ三環性化合物を新規に合成し,その光学特性の評価に関する論文がRSC出版のMol. Syst. Des. Eng.誌に掲載されました。CF2CF2ユニットが分子間H···F水素結合形成に寄与し,固体状態の無輻射失活の抑制により固体状態で著しく発光効率が起こることを報告している。
Mol. Syst. Des. Eng.誌に論文が掲載されました!
D-π-A型ジフェニルアセチレン誘導体の柔軟鎖構造をアルコキシとするとネマチック液晶性を示し,セミフルオロアルコキシ鎖へ変化させると高秩序のスメクチックA相を示すようになることを示し,液晶状態で発光挙動が変化することも報告しました。
フロントカバーピクチャーに採用されました!
長軸末端に種々のハロゲン(Cl, Br, I)を導入したフッ素化トラン誘導体の論文がNew J. Chem.誌のフロントカバーピクチャーに採用されました。
New J. Chem.誌に論文が掲載されます!
分岐側鎖を有する含フッ素トランの光学特性を評価したところ,1,3-ジオキソラン骨格を分岐側鎖として導入した時,結晶状態での発光効率が劇的に向上することを明らかにした。加えて,凝集誘起発光増強現象を示すことも見出しました。それらの結果がNew J. Chem.誌に掲載されます。
New J. Chem.誌に論文が掲載されます!
フッ素化トランの長軸末端に種々のハロゲン(Cl, Br, I)を導入した誘導体の光学特性を精査したところ,ヨウ素原子の導入によりトルエン溶液中での発光効率が劇的に増大することを明らかにした。一方結晶中では,ヨウ素原子の導入により蛍光とりん光の二重発光現象を見出しました。その結果がNew J. Chem.誌に掲載されます。
CrystEngComm誌に論文が掲載されます!
ジフェニルアミノ基を有する含フッ素トランが結晶多形を形成し,一方の結晶が機械刺激によって発光色を変化することを見出しました。その結果がCrystEngComm誌に掲載されます。
J. Fluorine Chem.誌に論文が掲載されます!
官能基としてC≡C三重結合を有するCF2CF2含有亜鉛反応剤の効率合成および種々の求電子剤との銅触媒によるカップリング反応によって多様なCF2CF2含有有機分子へ変換できることを明らかにし,その結果がJ. Fluorine Chem.誌に掲載されました。
Symmetry誌に論文が掲載されます!
ヘキサフルオロシクロペンテン骨格を有する非対称型屈曲分子を合成し,希薄溶液だけでなく結晶状態でも高い効率で発光する新規なDual-State発光分子の開発に成功しました。その結果を示した論文がSymmetry誌に掲載されました。
Crystals誌(MDPI)特集号のゲストエディターを務めます
特集号"State-of-the-Art Liquid Crystals Research in Japan"のゲストエディターを務めています。2023年3月31日まで投稿を受け付けますので,奮ってご投稿くださいませ。